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This site invites you to a wonderful nude recreation which is called `naturism' or `nudism'. I'm sorry. English page is not here. These pages are now written in Japanese only.
「私の裸は人にお見せする物でないから...」

という言葉を聞く度に思うのです。大切な自分の身体。自分自身が卑下してしまったら、本当の意味で自分を大事に大切にしていることになるのでしょうか。

 人に見せつけるために裸になるというのなら、本能的感覚に基づいて奇麗かどうかという要素が重要になることもあるでしょう。ルネッサンス以降の絵画、彫刻、写真などで描かれる裸体の主流はそういった一般的感覚で「美」と受け取れるものでありました。確かにそれらに描かれる裸体は美しいものと思います。

 しかし、外見の美しさばかりに目を奪われると、内面の美しさを評価することがおろそかになりはしないでしょうか。年老いて皺がよってきた身体や奇形やケガによる欠損のある身体、やせ細ったり太ったりした身体などに対して「醜い」という評価を与えて、その人を差別してはいないでしょうか。直接的に誰かを卑下しなくとも、子供への教育の中で、あるいは夫から妻へ、妻から夫へ、「裸は恥ずかしいものだから隠すべき」とか「お前の裸など見たくもない」というような言葉を投げかけていませんか。そういう言葉を当然のように受け止めて育ってきた人達は、老人を汚いものとしてみたり、障害を持って生まれて来た人、あるいは事故で障害を負った人へのいたわりの心を持たず、差別する側に回ってゆくのではないでしょうか。そういうことを考慮すると、前述のような言葉が間接的に差別する人間を育てたことになるのだと思います。

 近代のヌーディズム/ナチュリズムがヨーロッパで始まって100年以上が経ちますが、彼の地では公立のヌードレクレーション施設が、日本における混浴温泉と何等変わらないように定着しています。市内の公園にヌーディストの区域が存在するところも有ります。そこでは老若男女が、互いの身体を大切な個性の一つと捉えていたわり、じろじろ好奇の目で見ることなく、自然に裸になっています。

 日本でも最近では随分裸に対する規制が緩和されてきましたが、未だに性器が視認できる姿勢の映像に対する規制は強く残っており、出版される写真集でも、実に窮屈な姿勢までしながら性器を隠したヌード、モザイクや仕切りで性器を隠したヌードが主流を占めています。国内で発行される美術本の中には、男性器をはっきりと捉えた写真を掲載したものもあります(ヌード関連書籍参考)し、アメリカ映画の「エニイ・ギブン・サンデー」での男性器の写ったシーンに対して、税関も映倫もOKを出したというニュース(2000.05.16)もありますが、国内で既に無修正で発表されているのと同じ写真家(メイプルソープ)の作品を掲載した海外の写真集の輸入に税関がストップをかけ、最高裁がそれを「猥褻」と認定したというニュース(1999.02.23)もあったりします。

 私は、肉体をその部位に関らず等しく尊重するという立場から、性器の描写も手足や顔の描写と同列にすべきと考えています。これまでの社会は性器を猥褻物として取り締まってきましたが、そういう取り締まりを通じて果たして命の尊厳を貴び、性差を尊重する社会が実現したでしょうか。私はそれに対して否定的な感想しかありません。むしろ「生殖器=猥褻」という1元的な狭い考えしか持てない人が多くなり、「命の尊厳の源」を辱める結果しかもたらさなかったのではないかと思います。

 『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著)には、トモエ学園でのプールについての章があります。トモエの校長先生は、

「男の子と女の子が、お互いの体の違いを、変な風に詮索するのは、よくないことだ」
ということと、
「自分の体を無理に、他の人から、隠そうとするのは、自然なことでない」
ということを考え、プールに裸で入っても水着で入っても自由にしたとのことです。そして
「どんな体も美しいのだ」
と生徒たちに教えたかったとのことです。トモエの生徒の中には体にハンディキャップを持った子も何人かいたから、裸になって一緒に遊ぶということがそういう子供たちの羞恥心を取り除き、ひいては劣等意識を持たさないのに役立つと考えてのことだそうですが、この本によると、先生の狙いは成功していたようです。

 私自身、子供の頃からヌード写真を積極的に親から見せてもらっていたので、第二次性徴に煩わされる前に、性欲とかかわりない裸の美しさを理解することができました。ですから、裸を扱うこのHPを自ら「18禁」扱いすることはしません。ヌーディストのHPでは画像を見て良い年齢に制限を設けているところも多くありますが、子供から裸の情報を隔離するよりも、むしろ子供にこそ「自然な裸」の素晴らしさを知って、自分や他人の体へのいたわりを持つ大人に成長して欲しいと願っています。

主筆 小野田 英(おのだ たけし)


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